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こんばんは。4年新人監督の冨永です。

 

今回、私は西竹惇(4年早大学院、内野手)と共に、福島県立勿来工業高校に2泊3日の復興支援に行ってきました。

 

現地に着き、福島の被災地に連れていってもらいました。私は1年半前に岩手の陸前高田や宮古に復興支援で行かせていただいたのですが、その時に見た光景と何も変わらず、雑草だけが成長したその姿に、改めて東北にもたらした震災の恐ろしさを体感しました。

夕方頃からは、高校のグランドにお邪魔して野球部の生徒たちと初めて顔を合わせました。外野には仮設校舎が建っており、満足に野球に取り組めない環境の中、必死にボールを追いかける高校生たちの姿を見て、自分たちが失っていた「初心」を思い返すことができました。

夜は、指導者の方々にお食事に連れていってもらい、熱い想いを聞かせてもらいました。また、勿来工業の監督の大町先生の自宅に宿泊させていただきました。大町先生の野球に対する情熱と、プライド、そして生徒を想う気持ちを聞いて、私もコーチとしてチームにもっと愛情を注がなければならないと思いました。

 

2日目も様々な技術指導をさせていただきました。私たちが話す言葉一つ一つを素直に聞き入れる高校生の姿が印象的でした。それだけ、勝ちたいという想いが強いのだと思います。その想いが強いというのも、今の高校3年生は、震災の年に高校に入学した生徒たちで、入学式もできず、入部も5月頃だったという辛い想いを経験したからだと思います。夜は、高校生と合宿所に泊まり、有意義な時間を過ごすことができました。

 

最終日は茨城県の高萩高校で練習試合を行いました。夏の甲子園予選前ということもあって仕上がっており、2連勝することができました。元気ハツラツとプレーする高校生の姿を見て、最後の大会にかける想いが伝わってきました。私たちも残り約3か月の現役生活ですが、東北の地で学んだことを胸に、リーグ戦優勝に向かって日々精進したいと思います。

 

最後に、この活動を支えてくださった大学関係者の皆様、また福島でお世話になった皆様方に、この場をお借りして感謝を申し上げます。この活動は、野球部に限らず、早稲田の後輩たちが継続していってほしいです。

 

東北の地がこの夏、最高の夏になりますように。ありがとうございました。

 

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